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結婚10年目で妊娠

結婚10年目で妊娠
2016.8.31
本日、妊娠したとの報告を受けました。30代の女性からです。
調べてみると、当昭和薬局に初めて相談に見えたのは、2014年の8月です。妊娠を確認したのも8月ですので、丁度二年かかったことになります。
そして、当店に相談に来たときには、結婚して8年との記録がありますので、合計10年。結婚10年で、めでたく妊娠されたわけです。
今回の妊娠は、病院での治療との組み合わせです。
当店では、漢方を通じて、母体や卵の状態を良くし、妊娠に至れるよう、お手伝いしています。

結婚10年という数字を見れば、いかに苦労されたか、悩んでいたがが、不妊で悩んでいる女性には、想像がつきましょう。

さて、妊娠したのは、それはそれで、良いことです。
しかし、妊娠が目的ではなく、無事に元気な赤ちゃんが産まれることが、最終目的です。
これからも、漢方を通じて、無事ゴールにたどり着けるように、お手伝いをしていきます。

不妊症、不育症などで、お悩みの方は、ご相談ください。

ちなみに、統計上でも、カウンセリングを受けた場合の妊娠率は、相当数アップすることが、認められています。正確な数字は、忘れましたが。

昭和薬局では、単に物(漢方薬など)を売っているわけでは、ありません。漢方的な考え方、養生法、くじけそうな心を支える相談、等などを通じて、対応しています。
そういうことが、妊娠につながっていると思います。

さいたま 朝霞で41年
朝霞の漢方  昭和薬局
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

ナタマメの流行と、ミイラ薬の流行と

ナタマメの流行と、ミイラ薬の流行と

流行は、繰り返すと言いますが、健康食品(または、医薬品)にも、流行り廃りがあります。

私は、朝霞市で40年以上を、薬局を経営していますが、けっこう、流行り廃りを見てきました。
また、これは何々(病気、不健康状態など)に良い、とか言われることが、多々ありましたが、実は、そうでなかった、ということも、よくありました。

江戸時代の文書を読んでいて、面白いのを見つけました。
ミイラ薬の流行と、ナタマメの流行です。

江戸時代にも、ミイラが体に良いと、オランダ船経由で、入ってきました。
一時、大いに流行りましたが、効きもせず、毒にもならずで、廃れてしまいました。

そのことが、「八十翁疇昔話 (八十翁昔がたり)」新見正朝著、天保8年(1837年)に記述されています。
題名は、80歳の老人の思い出ばなし、といった意味です。また、前書きには、この新見正朝先生は、92歳で亡くなったと記しています。当時としては、大変な長寿です。

さて、興味深いことに、赤坂の名物は、「ミイラ薬」であったそうです。安く売ったので、流行ったそうです。
おそらく、本物のミイラではなく、数種の生薬を混ぜたものの様でした。
「むかし、六、七十年以前(延宝年間、天和年間)、ミイラという薬が大いにはやり、歴々衆大名も飲む。
下々も飲む。
疵気痞に良く、虚証を補い、脾胃を調え、気力を強くし、食傷その他諸病に良いとして、飲まない人がいなかった。
方々の薬種屋で売っていた。赤坂ミイラと言って、赤坂に大坂屋という生薬屋が、安く売っていた。
皆、調えて飲んだ。
代金は、長崎屋などでは、20双、30双などで売っていた。15双斗のもあった。
赤坂ミイラは、5双3双で売っていた。
何か、薬種2、3種に松脂で練った様な薬であった。
病気には効かず、また中毒もせず、何の益もない薬であった。
7、8年、特に流行ったが、そのうち段々と廃れてしまった。」

(疇の音は、チュウで、この場合の意味は昔。
双というのは、お金の単位でしょうが、不明です。また、重さいくらに対してであるかも、文章からは、判断できません。)

この、赤坂のミイラの項に続いて、「黄精(なるこゆり)」、「ナタマメ」についても、触れられています。
ただし、昔は流行ったが、今は廃れてしまった、と記されています。

現代でも、数年前に「なたまめ」が、流行りましたが、すでに下火のようです。
これは、江戸時代の二番煎じ、三番煎じで、何も目新しいことではありません。繰り返すということは、ナタマ

メの薬効は、「ミイラ薬」と同様に、「効きもせず、毒にもならず」に近いことでしょう。

ついでですので、ナタマメの古い時代の記載を引用しましょう。

梅村甚太郎先生の「民間薬用植物」には、

なたまめ    Canavalia ensifiormis DC.

漢名刀豆。
畑中に栽培する豆科の一年草にして茎は蔓性をなし長一二丈に及ぶ。
葉は有柄、大形にして卵圓形の三小葉より成る。
花は淡紫紅色又は白色の蝶形花冠4 果實は大形の扁平なる英にして舵状を呈し、大なるは長さ一尺、幅二寸に至る。
種子も大粒にして淡紅色或は白色なり。
●シャックリの妙藥である。粉末とし、少しづつ白湯で飲むとよい。その効果は、柿蔕に勝ると云う。(注:シャックリは、柿の実の蔕を煎じて服用させると、止まるとされています。
新薬では、効く物がなく、唯一これが効くというのが、漢方での常識。)
●刀豆を食べれば、痰を去り、気を下し、中を温め、大便を通すと云ふ。
●蚊に刺されたのには、刀豆の葉をもんで、そこにつけると良い。
●喉痺(のどはれ)には、白刀豆を細かい粉とし、一匙づつ白湯、又は水で飲むとよい、と云われている。
●或は刀豆を黒焼として、管にて吹き入れれば、不思議と効果がある。
(これと、同じ記述が、「救民妙薬」にあります。あるいは、こちらから引用したのかもしれません。)
●尾張國瀬戸地方にては、喉腫のとき、刀豆の根を煎じて服用する。
●すべて口中の腫物には、刀豆の殼を黒焼とし、附けると良い。又、飲んでも良いと云う。
●横産(よこざん)、逆産(逆子)等にて悩むときは白刀豆の殼を煎じて手足を洗うこと。よく納まって、お産が順調になる。
●内損して吐血するには、刀豆を炒り、水で服用すると良い。
●腋臭には、白刀豆一個と小豆の花とを、陰干しにして五分、えのきの若葉を五分、麝香を三匁、辰砂を五分を細かい粉にして、毎朝手洗の時につけると良いしと云う。
●白刀豆、山薬(サンヤク:やまいも)、橙皮各十二匁、桂枝、廿草各四匁五分、白糖二十匁。以上を粉末にして白湯で何度も服用すれば、痰咳に不思議と効果がある。

また、江戸時代の「救民妙薬」には、
ナタマメの薬効を記した部分があります。

喉痺(こうび)を治す。ナタマメを黒焼きにして、管で喉に吹き入れると、不思議と効く。


さて、もう一つの「黄精(なるこゆり)」ですが、これは強精剤として、用いられたと思います。
かの小林一茶が強精剤として愛用していました。
また、現在でも、「黄精(なるこゆり)」は、ドリンク剤に配合されている形で、利用されています。
多分、それとは知らないうちに、多くの人が飲んでいることでしょう。


埼玉県
朝霞市内全域(本町、朝志ヶ丘、宮戸、三原、溝沼、浜崎、西原、北原、上内間木、下内間木、岡、根岸、仲町、栄町、泉水、西弁財、東弁財、他)、
志木市内全域(本町、館、幸町、柏町、上宗岡、中宗岡、下宗岡)、新座市、和光市、富士見市、三芳町、川越市、川口市、所沢市,さいたま市(旧  大宮、浦和、岩槻、与野)、
東京都港区、練馬区、板橋区、北区、豊島区、清瀬市、横浜市、宇都宮市

◎ご相談をよくいただく病気その他
美容 :アトピー性皮膚炎、敏感肌、ニキビ、大人のニキビ、シミ、美白、ダイエット
腸の健康:便秘、下痢、腸内環境、過敏性大腸炎
痛み全般:関節痛、ヒザの痛み、腰の痛み、肩こり、頭痛、偏頭痛
女性不妊、35歳以上の女性の妊娠力アップ、男性不妊、2人目不妊 、子宝の食養生、更年期障害、冷え性、生理痛、生理不順                    

朝霞市、志木市、新座市、和光市で41年

さいたま 朝霞の漢方  昭和薬局    薬剤師 鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106

出雲大社に残る古代の小王国(出雲王国)の儀式

出雲大社に残る古代の小王国(出雲王国)の儀式
 夏休みに、出雲大社など、山陰に行ってきました
                                     2016.8  

夏休みに、出雲大社、松江市、鳥取砂丘、足立美術館と姫路城をセットにしたパック旅行に、行ってきました。
出雲大社に行きたいと思っていましたが、仕事の関係で、お盆の時期しか、休みが無いので、8月14日、15日、16日の三日間でした。価格的にも、普段の二倍くらいでしたが、出雲に行ってみたいとの思いが勝っていましたので、行くことにしました。
この昇殿祈祷もパックに入っていましたが、それが良かったと思いました。もし、個人で行ったら、ただ外から見るだけで、昇殿まではしなかったでしょう。また、ガイドに、八雲について聞かされることも無かったでしょう。
出雲大社は、今では縁結びの神様と言う事で、女性の参拝者が多いのだそうです。私自身は、単に古代史への興味があって、行って見たかっただけでした。

通常、出雲大社へのパック旅行は、女性が8割位だ、とのことを何かで読みました。今回のツアーでは、少しだけ女性が多い程度でした。理由は、単純で、時期的なことで価格が高いからでしょう。しかし、こういう時にわざわざ来るのは、時間が無い人か、よっぽど強い願いがあるのでしょう。事実、何人かの人は、お守りをさかんに買っていました。                       


出雲大社
出雲大社にお参りして、昇殿祈祷を受けました。
他の神社と似たようなものであろうと、想像していました。
しかし、良い意味で予想と違いました。

出雲大社の写真等をみますと、大きな注連縄(しめなわ)のある社(やしろ)が写っています。
ガイドさんが言うには、この社を本殿であると思っている人が、7、80%だそうですが、私もそう思っていました。実は、この社は、神楽殿だそうです。ここで、昇殿祈祷を受けるのだそうです。本殿は、別にありました。
この神楽殿の正面には、注連縄のかかった小さな屋根(それでも、普通の社よりは大きいのですが)があります。

出雲大社に残る古代の小王国(出雲王国)の儀式_d0096268_14413071.jpg

神楽殿の中の奥にも、似たような屋根がありました。

さて、拝殿祈祷には、大変興味深い物でした。
私は、高校時代にすでに古事記を読みおえた程、もともと古代史に興味がありましたので、是非出雲大社に来てみたかったのです。
祈祷の様子は、こうでした。
先ず、大きな神楽殿の中に入り、用意された席に座りました。
私たち(祈祷を受けるもの。信者側)の対面には、普通の社の屋根があります。つまり、社の中に社があるという形になっています。
その社の中に、御神体(或いは、その代理?)が鎮座しているようです。
その社の手前の一番左側に大きな太鼓があり、太鼓のうち手が一人、その右(とはいっても中央からみたらかなり左)に、3人の神官が並んでいます。(この左というのは、私たちから見たらです。)神様側からの二人が男性です。3人目が女性です。神様から、この3人のうちで一番遠いので、神官の位としては、一番下と言うことでしょう。この女性は、巫女さんの衣装とは全く違います。全身白の衣装です。男性神官は、他の神社と同じ様な衣装です。巫女さんの衣装は、普通の神社と変わりません。
始めに、太鼓が打ち鳴らされました。
かなり大きな音でした。
これは、これから儀式(祈祷)が始まることを神様と参拝者に知らせること。それと、参拝者の気持ちを、俗の世界から、神の世界に切り替えさせる効果があるのでしょう。
これから、儀式(祈祷)が始まりました。
女性神官が、何かをのべ(何かは忘れましたが)てから幣(ぬさ)を、男性神官達の頭上に振りました。それから、私たちに向かって幣(ぬさ)を振りました。
これは、ケガレや災いを祓う、罪を清める、という意味があるのでしょう。
また、白の衣装は、ケガレなき清浄との意味でしょう。
女性の神官が、男性の神官に対してケガレを祓う力があると言うことは、現世での地位とは別に、神の世界では、女性が上、もしくは男女平等であったことを示しています。或いは、女性が紙の代理人であることでしょう。
このことは、天照大神や卑弥呼を連想させます。
また巫女は、漢字では、女の巫(かんなぎ)となりますが、ヤマトコトバのミコの音に巫女をあてています。
漢語としての巫(カンナギ)は、神の言葉を伝えるもの、霊媒です。
ミコは、この場合は、神様の御子(ミコ)ですから、古代では巫女の方が、神主もしくは神官より、神様に近かったことが、連想されます。
この、昇殿祈祷で、こういうことを感じました。

これまで、普通の神社では、女性の神官を見たことがないので、真に、不思議な感じがしました。
それから男性神官(一番神様に近い座にいた)が、私たち参拝者(お願いする側)の希望(良縁、家内安全など)を織り込んだ「のりと」を読み上げました。
そのあとに、巫女が、鈴を鳴らしながら、舞いました。
ただ小さな円を描くように舞いながら鈴を鳴らしました。舞、踊りと言うには単純すぎますが、優雅でした。
それから、私たち参拝者に向かって鈴を鳴らして、終わりました。
男性の神官達は、他の神社の神官と変わらず、いわゆる神職で、特に変わるところはありませんでした。
しかし、女性の神官と、巫女さんは、動きが、大変完成していて、芸術的でもありました。
神官としての身分は、男性神官の方が上でしょうが、本当に神様に近いのは、女性達であるとの感を抱かされました。

今目の前で行われている儀式は、古代の小王国の在りし日の儀式を再現しているではないかと思えてきました。
琉球王国では、世俗的なことは、男性の国王が取り仕切りますが、宗教的・呪術的なことは、国王の姉妹が、担当していました。
魏志倭人伝(ぎしわじんでん)には、倭の女王卑弥呼は、鬼道に事(つか)え、よく衆を惑わす、とあります。
卑弥呼は、神に祈ったり、自ら神がかって、国事を決定したり、予言をしたりし、弟を通じて言葉を伝えて、国民を支配したということでしょう。

以上の事から見ても、大和朝廷により統一される以前の古代日本の各地にあった小王国(出雲を含む)でも、男性の神官(王または、シャーマン)ではなく、女性の神官(シャーマン)が、神懸かって、神様の言葉を伝えたり、呪術的なことを行ったのではないか、と想像されます。

出雲大社での、女性神官と巫女の踊りには、古代には女性のシャーマンが、神様に祈りを捧げながら、踊り、陶酔状況になり、ついには神懸かって、託宣を述べたり、予言をしたり、重要な事を決定したことを、今に伝えているのではないか、との感を抱かされました。
この様な、神事・儀式は、女性シャーマンが一人で行う場合もあれば、数人で行うことも、あったでしょう。

古代日本の国家統一の過程で、大和朝廷は、地方にあった小王国を次々に併合しました。
しかし、出雲王国だけは、ある程度の権威を認められ、祭祈が古代から断絶せずに、形が少しずつ変化しながら残ったのでしょう。古事記は、本来は大和朝廷の神話歴史書であるはずなのに、出雲の神話が多く含まれているのは、何らかの理由があるのでしょう。

大社での、昇殿祈祷での様子は、古代の出雲王国では、神事・呪術等を、女性が行ったことを、今に伝えている、と解釈できます。

私の目、心中の眼には、女性神官と巫女の動きから、古代の日本の小王国の神事を再現しているように見えました。
これを観ただけでも、出雲大社に行った価値があったと、思いました。
出雲大社に残る古代の小王国(出雲王国)の儀式_d0096268_14441139.jpg
さて、本題とは関係ないのですが。出雲大社では、ポケモンGOが禁止されているとの報道を見ます。
確かに境内には、禁止の看板が立っていました。

朝霞の漢方  昭和薬局
        薬剤師  鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

40代で、自然妊娠、出産  その3

40代で、自然妊娠、出産  その3

                                2016年7月

さて、妊娠に至る、今までの体温表のうちの一部について、紹介します。

体温表について
体温表から多くの情報が得られます。排卵すべき時は排卵し、低温期は低く、高温期は高いのが好ましいのです。
当然のことですが、当店に相談に見えた方で、教科書的にきれいな曲線を描き、きれいに高低がある方は、いません。

これが、きれいになって行くと、妊娠が近づきます。
(ただし、体温表が多少乱れていても、妊娠することもあります。)


2014年
初来局の月
   低温時  体温が高めで11日目に、高温
        周期が短かい(23、4日)
   高温期  安定 10日間
2ヶ月目
   低温期 少し下がる
   高温期 上がり方が良い
         眠りが良くなる  

3ヶ月目
   低温期 36.5度位 12日間
   高温期 8日目で不正出血、そのまま生理に

とこんな具合です。
体温表その物を、お見せ出来れば、表が不安定であるのが一目瞭然ですが、プライバシーのこともありますので、掲載しません。

9ヶ月目  
   低温期 12日間  お酒を飲むと高くなる
   高温期 胸がはる。イライラ。
    12日間 13日目に下がる
      14日目 高温のまま生理に

13ヶ月目
   低温期 13日間 36.5℃ 
       排卵期 胸がはる
   高温期 上がり方が良い  12日間
      次の生理の初期に生理痛   

15ヶ月目 
   低温期 良い状態
   高温期が続いた。  妊娠検査薬で陽性。数日後、病院での検査でも陽性。
   妊娠。


その後も、定期的に来局。
いわゆる、妊娠中のトラブルが一切なく、順調に推移しました。
その間も、安胎のため、漢方薬を服用。

少し前に、男児を出産。


相談を希望される方は、ご予約ください。
すぐに対応できないこともありますので。
さいたま  朝霞で41年 
朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚
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四十代で、自然妊娠、出産  その2

四十代で、自然妊娠、出産  その2
                               2016年7月22日

さて、妊娠可能年齢には、残念ながら限りがあります。
繰り返しますが、妊娠出来たら、流産しないようにケアすることが、大切です。

(妊娠したら、それでバンザイではない!
本題とは別ですが、こういう方がいました。不妊ではないのですが、30代で不育症の相談に見えた方がいます。
「妊娠するが、2回続けて流産した。また、妊娠したが、今度は何とかしたい。」とのことでした。

赤ちゃんは、血の塊だ、という言い方がありますが、正にその通りです。
胎児は、お母さんの血管を通して、血液から栄養をもらって育ちます。血の循環がよく、血液が十分なければ、胎児は、栄養不足になります。
妊娠中に飲んでいけないとされる医薬品のうち、催奇形性のあるものと、血流を悪くするものとがあります。
血流が悪いと、胎児が栄養不足になり、成長が悪かったり、流産したりします。栄養不足で、胎児が育たない、ということです。

こういう事を、踏まえて、この30代の方には、血を増やし血流を良くするものと、アレルギなどを考慮して、免疫に関するものなどを組み合わせて、おすすめしました。
また、血流を悪くしない為にも、体を冷やさないこと、冷たいものを、食べたり飲んだりすることを控えてもらいました。
食生活についても、アドバイスしました。
つまり、生活習慣についてですが、これは思ったより重要です。
技術的なこと、漢方薬を含めた医薬品などだけで、妊娠に至らないことが、多々あるのは、生活習慣などを重要視していないこと等が、挙げられます。

現在10ヵ月で、もう流産の危険な時期は過ぎました。病院の検査でも、胎児の生育は順調であるとのことです。
あと、もう少しです。来月が出産予定です。

無事生まれることを、私どもも、願っております。
このように、妊娠後の安胎と言うことは、非常に重要です。)



婦宝当帰膠は、当帰を主とした液状の漢方薬です。かなり甘いので、薄めて飲むことをおすすめしています。
この40代の方には、妊娠するために、この婦宝当帰膠と、ほかの漢方薬を組みました。
また、安胎のためにも、婦宝当帰膠を、主に飲んでもらいました。
(注意:誰に対して、同じではありません。あくまで、1人ひとりに応じて、変わります。)

婦宝当帰膠の主な成分は、当帰と、阿膠(アキョウ)です。

◎トウキは、一種独特のセリに似た芳香のある生薬です。補血作用があり、めまい、顔色不良、不眠などを改善します。
活血調経作用があり、血虚、気滞、オ血(おけつ)による月経不順、閉経、月経痛、産後の腹痛などを改善します。
以上のようなことから、女性の多くの病気に応用されています。
この、補血作用ですが、不妊の女性の場合、血虚(血液の絶対量が少ない状態。貧血とは、違います。)の状態が多いので、当帰が役に立ちます。
◎また、アキョウという生薬が入っています。
最古の本草書である「神農本草経」には、以下のように記載されています。
阿膠:一名傅致膠。味甘平。出東阿。治心腹内崩。労極洒洒如瘧状。
腰腹痛。四肢酸疼。女子下血。安胎。久服輕軽身益氣。
------腰や腹の痛み、手足の痛み、女子の下血に効果がある。
安胎作用(妊娠を安定させる)がある。
永く服用すれば、身体が軽くなり、気を益する。
現代的な薬理効果として、「中薬臨床手冊」によれば、
1. メマイ、動悸など。
2. 喀血、吐血、血便、血尿、子宮の大量出血などの止血作用。
3.熱による消耗、不眠など
そのほか、肺を潤し止血する作用がある。

注意:婦宝当帰膠の効能効果は、当帰単独、または阿膠単独の場合とは別です。

朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
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