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生姜の薬用効果・薬効  その4

生姜の薬用効果、 薬効  その4

ショウガの食療方(薬膳)①


ショウガは、食品でもありますので、
しばしば、「食療方」にも用いられます。
特に、広い意味での、風邪に用いられることが多いようです。
食療方について書かれた本は、非常に多いのですが、今回は、「中医食療方全録」という本から、生姜の利用法を引用します。

さまざまな処方がありますが、特に、変わったもの(薬)を使っているのではなく、ごく普通の食材を使っているのを、選びました。
利用する場合は、これらの処方で、風邪を治すのではなく、風邪の治療の補助として、利用してください。
食事として摂ればいいのですから。

なお、紹介する処方は、効き目を保証は出来ません。利用する場合は、自己責任で。



「中医食療方全録」人民衛生出版社  項平先生主編  1997年7月  より


生姜湯  《健児薬膳》
組成:新鮮な生姜15-20g
製法:生姜を洗浄して皮を取り去る。薄す切りにして、茶碗にいれ、お湯を加える。または、煎じてもちいる。
用法:上記の量を2 ~3回分にわける。1回に2~3口をゆっくりと飲み、ゆっくりと飲み下す。
効用:中を温め吐き気をとめる。胃を暖め冷えを取る。
主治:小児が寒を受けて、或いは冷たいものを飲んだり、食べたりしたことによって引き起こされた嘔吐。

生姜粥①   《実用中医栄養学》
組成:米50g 生姜5片 葱数本、米酢適量
製法:生姜を掲きつぶして米と一緒に煮て粥にする。粥が熱いうちに葱と酢をいれる。
用法:熱いまま食べ、厚着をして汗を出させる。
効用:かぜ、胃を温め吐き気を止める。
主治:タト感風寒暑湿の邪によって引き起こされた頭痛、体の痛み、無汗、嘔逆等の症状。

生姜粥②   《常見病的飲食療法》
組成:新鮮な生姜9g(すりおろしたもの)大棗(ナツメ)2個、米150g
製法:一緒に煮て粥にする。
用法:空腹の時に温かいうちに服用する。
効用:かぜ、中を温め胃を暖める。
主治:風邪による寒けと熱,頭痛鼻づまり,胃が冷えて痛み嘔吐するもの、セキやゼイゼイするもの。

生姜蜜  《健児薬膳》
組成:新鮮生姜60 ~100g、蜂蜜適量
製法:将鮮生姜をつきつぶして汁をとり,かすを取り去る。その後、蜂蜜を生姜汁の中に加え,60mlの「姜蜜糖」とする。
用法:1~4才は30~40mlを服用、;5~9才は50mlを服用、 10~13才は50~60mlを服用する。1日に2~3回服用する。
功用:中を温め、冷えを取り、痛みを止める。

生姜刀豆飲  《常見病的飲食療法》
組成:柿のヘタ5個、刀豆(なたマメ)20g(切ってつぶした物)、生姜3片
製法:上気に水を加えて煎じ煮て,かすを取り去り、黒砂糖を適量加える。
用法:1日に2~3回服用する。
効用:温中を温め、気を下し、シャックリを止める。
主治:シャックリ。胃が冷えて嘔吐するのにも用いてよい。

生姜烏梅飲  《常見病的飲食療法》
組成:生姜10g、烏梅(ウバイ)10g、黒砂糖適量
製法:上記に水200mlを加えて煎じて煮る。
用法::1回に100mlを服用する。1日に2回。功用:胃を和し、嘔きけを止める。
主治:肝胃不和の妊娠嘔吐。
(烏梅ウバイ は、梅の燻製みたいなもので、色が黒い。烏ウは黒いという意味。
 梅干で、代用してもよいでしょう。)

生姜烏梅茶  《家庭保健飲料》
組成:生姜10g、烏梅肉3g、緑茶5g、黒砂糖20g
製法:生姜を洗浄し,去をむき、細い糸のように切る。烏梅は洗浄した後、烏梅肉をむきとり、核(種)を除去する。烏梅肉は切って細かい糸状にする。生姜の糸,烏梅の糸,緑茶を一緒に
温めた杯にいれる。それに、沸騰したお湯を入れ、30分ほどおく。服用する前に黒砂糖を入れる。
用法:1日2~3回、,随意に温かい内に飲用する。連続3~5日間。
功用:下痢を止める。
主治:急性・慢性の細菌性の痢疾。

朝霞市、志木市、新座市、和光市で35年 漢方相談薬局
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106  昭和薬局   薬剤師  鈴木 覚
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