ねずみ男製造実験(ハムスターテスト)
ねずみ男製造実験
不妊に関しての用語を調べていたら、「ハムスター(ネズミ)テスト」という、奇妙なのがありました。
今まで、不妊・子宝の研修会では、この「ハムスターテスト」という言葉を聞いたことがありません。また、今まで読んだ不妊関係の本にもなかった(?)様な気がします。
先日、不妊症の勉強会(テーマは「生まれる前の子育て」!?) が、不妊を扱っている横浜の池川クリニックでありました。
(池川明先生には、いくつかの著書があります。 『ママ、生まれる前から大好きだよ!』 など)
その時、「ハムスターテスト」について質問しました。
先生の答えは、「ハムスターテスト」と言うのは、教科書では見たことがあるが、現実にはされていないとのことでした。
その話のついでに、ウサギを使った検査について話してくれました。
先生は、子供の頃、なんで家ではウサギを飼っているのだろうかと、不思議に思っていたそうです。
今は、簡単に妊娠の検査をすることが出来ますが、昔は、妊婦の尿をメスのウサギに注射して、妊娠をか否かを検査していたそうです。
それで、飼っていたらしいとのことです。
さて、調べてみたら、「ハムスターテスト」とは、こういうことです。
不妊に悩む夫婦の男性の精子に精を起こさせる能力があるかを調べる方法の一つとして、
「ハムスターテスト」と言うのがある(あった)ということです。
人間の卵子を使えば、その能力があるかが、正確にわかりますが、夫婦以外の卵子を用いるのは、倫理上問題があります。また、手に入れにくいということがあります。
そこで、代替の手段として見つけられたのが、ハムスターの卵子を利用する方法です。
ある男性の精子をハムスターの卵子に振りかけて、精子が卵子に侵入できるか否かを調べます。
侵入できたら、その男性の精子には妊娠させる能力があると判断し、
侵入出来なかったら、その精子には妊娠させる能力が無いと判断するわけです。
しかし、絶対ではないようです。侵入できなくても、奥さんが妊娠したり、侵入できても、妊娠しなかったりすることもあるようです。
調べながら、これは「ネズミ男」製造実験ではないかと思いました。
ネズミ男は、人間とネズミの混血の妖怪だという説もあります。
「ハムスターテスト」について調べる前は、人間とネズミの混血はありえないと思っていました。
しかし、少なくとも、人間の精子とネズミであるハムスターの卵子の間で、一時的とはいえ、結合に近い状態が起こるのですから、「ネズミ男」が誕生する可能性は、ゼロに近いが、ゼロではないな、と 妙なことに感心しました。
ネズミ男が生まれて欲しくはないのですけれど。
本題とは、違いますが、面白いことだと、この文を書いてみました。
埼玉県 朝霞市で36年
漢方薬局 昭和薬局 薬剤師 鈴木 覚
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