魚鱗癬(魚鱗せん)の赤味、痒みが消えた

魚鱗癬(魚鱗せん)の赤味、痒みが消えた
2011.11

先日、東北から、魚鱗癬(ギョリンセン)の二歳の男の子が、両親に連れられて、昭和薬局に来ました。

魚鱗癬(魚鱗せん)は、個人差がありますが、皮膚の一部がウロコ状になる病気です。
大部分は、遺伝的なものです。
多くは、性染色体であるX染色体にある遺伝子の異常で、劣性遺伝です。
それで、患者さんの多くは、男性です。
しかし、少数派ですが、性染色体に関係なく遺伝するタイプの魚鱗癬もありますので、女性もいます。
魚鱗癬とアトピー性皮膚炎は、違う病気ですが、似ている面もあります。
或いは、アトピー様を併発するのかもしれません。

実は、このお子さんには、以前からお手入れ用のローションやクリームを送っていました。
3.11の東北の地震のとき、無事なんだろうか、どうなったのだろうか、と心配しました。
しかし、秋になってから、お母さんから電話がありました。
皆さん無事だったとのことで、ほっとしました。

さて、11月に東京方面に出てくることになったので、ついでに当店に寄ってくれるとの連絡を受けました。

どのような様子か、直接見てみたいということと、
スキンケア(お手入れ)したら、どのように変化するかを、
   確かめたかったので、心待ちにしていました。

今回のお子さんは、足に魚鱗癬(ギョリンセン)があり、痒いので掻き壊して、湿疹様になっている部分もあります。
腕のかなりの部分も赤く、痒みがあるようです。
顔の大部分も赤く、痒みがあるようです。アトピー性皮膚炎に似ている感じでした。

スキンケアは、妻(満里)が、反応を見ながらしています。
スキンケアは、ローション、クリーム、漢方の軟膏などを反応を見ながら、組み合わせていきます。
今回は、まず足のほうから、スキンケアをして見ることにしました。
通常ですと、クリームを塗ってからローションを塗るのですが、ローションを嫌がりました。
魚鱗癬のお子さんの肌は、冷えていて、また乾燥しています。
この時期ですから、ローションが冷たいので、嫌がったのだと思います。
それで、ローションは使えませんでした。

足のスキンケアをしている頃は、いやがったのですが、腕のスキンケアをする頃には、あまり嫌がらなくなりました。
面白いことに、嫌がるものと、嫌がらないものとがありました。

魚鱗癬  画像   ⇒
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最後に、一番難関の顔のスキンケアに取り掛かりました。
やはり、顔を触ろうとすると、嫌がって泣き出しました。
始めに、あるオイルを塗りました。
これは、肌に潤いを与えるだけではなく、痒みが軽くなることが多いオイルです。
すこし、あるオイルを塗ってから、その上にクリームを塗ったり、ローションを塗ったりしました。
その間も、嫌がっていました。
そのうちに、泣き止みました。
おそらく、お手入れした部分の痒みが取れたので、嫌がらなくなったのでしょう。
それから、嫌がったりする時と嫌がらない時があるようになりました。
そこで、妻が、子供さんに、どれ(オイル?ローション?クリーム?軟膏?)がいいと聞きながら、スキンケアを続けました。
すると、こっちがいいと、泣きながら、指差すようになりました。
「どっち?」
「こっち!」という感じです。
そうこうしているうちに、顔のスキンケアが、終わりました。

少しして、全く痒がらなくなりました。
顔の赤味が消えて、普通の肌の色になりました。

また、一番肝腎の魚鱗癬(魚鱗せん)のある足も、痒みがなくなり、赤味も消えています。
魚鱗癬の部分も筋の色が薄くなっています。
一度で、これくらいきれいになりましたので、続ければ、ほとんど薄くなると思います。
別な、お子さんは、お母さんががんばって、ほとんど見えない状態になっています。

今回は、正に、本人と相談しながらスキンケアでした。
それにしても、しっかりした受け答えの出来る二歳のお子さんでした。
反応の仕方が、子供ですから正直な反応で、面白いことでした。
泣きながら、あっちがいい、こっちがいいでしたから。
遠いから難しいでしょうが、また、会ってみたいですね。


埼玉県  朝霞市、志木市、新座市、和光市で36年
朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚

埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

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