「頭痛には、何がいいの?」   登校拒否と、頭痛について

「頭痛には、何がいいの?」
                  登校拒否と、頭痛について       2012.5

よくこんなことを、質問されます。
「頭痛には、なにがいいの?」
「便秘には、なにが良いの?」「肩こりには、何がよいのか?」
「咳には、何がよいのか?」「下痢には、何が良いの?」
「生理痛には、何が良いのか(多分、鎮痛剤の何かということでしょう)?」
などなど。
中には、「何を飲めば痩せるのか?」という無茶な質問もあります。

こういった質問をするのは、
おそらく、短絡的に何々が良い、との答えを期待しているのでしょう。

こういう質問には、単純に答えを出すことは出来ません。
私は、体のほかの部分の状態などを聞かなければ、判断できません、と答えています。

すると、大抵不満そうな顔をされます。
しかし、病気というものは、そう単純ではありません。
同じ病気でも、個人個人で漢方薬は、違うのを用いることが、しばしばあります。
これは、一人一人体質が違うのですから、当然です。


頭痛だけとっても、いくつものケースが想定されます。
(くも膜下出血など、緊急を要するものは除いて考えます。)
たまに起こる頭痛には、鎮痛剤でいいでしょう。
鎮痛剤には、強いものもあれば、弱いものもあります。
また、漢方薬でも、軽い痛みでしたら、効くのもあります。
しかし、頻繁でなければ、その人にあっていれば、鎮痛剤でも、なんでもいいでしょう。
又、風邪から来る頭痛もあります。その時は、何かの風邪薬でもいいでしょう。

問題は、頻繁に起こる頭痛です。
週に数回とか、一日に何度も起こる頭痛は、何か体の中の状態が良くないことを示しています。
(繰り返しますが、くも膜下出血など、緊急を要するものは除いて考えます。)
こういう場合でも、鎮痛剤で対応している人が多いのですが、だんだん鎮痛剤が効きにくくなってくることが多いようです。
(頭痛薬を、頻繁に飲んで起こる、薬剤性頭痛・薬剤誘発性頭痛・薬剤乱用頭痛もあります。
 これは、意外と多いような気がしますね。
  鎮痛剤を月に10回以上飲むと、薬剤性頭痛になる可能性があるそうです。)
頻繁に頭痛が起こる場合には、肩こりなど、いくつかの症状を伴うことが、しばしばあります。
又、いわゆる 血流が悪いことが多いですね。

以上のようなことから、頭痛という表面的なことだけではなく、その人の状態を聞いてから、薬を選ぶことが、早く改善につながります。

経験的に、血流を良くする漢方薬(生薬製剤二号方、冠元顆粒など)や、女性向けの漢方薬(エッキ)などを使うと、多いが良くなります。
鎮痛剤がいらなくなる、または、あまり飲まないで済むようになります。

血流を良くする漢方薬のことを駆お血薬(くおけつやく)と言います。
一般的に、頭痛は血流を良くすると改善します。
頭痛には、駆お血薬(くおけつやく)です。
また、伝統的に精神症状には、駆お血(くおけつやく)を用いていました。
肉体的な不調に加えて、精神的なものを伴なう場合とか、登校拒否などにも、駆お血薬(くおけつやく)を少し加えると、しばしば良い結果が得られます。


さて、
結論から言いますと、
「頭痛には、何々が良く効く。」という、明確な回答は出来ません。

其の他の状態を勘案して、薬を決めるのが、最も良い方法です。


一例を挙げましょう。
登校拒否にともなう頭痛

ひどい頭痛で悩んでいた十代の女性。
登校拒否をしていた女子学生です。
難関校に合格したのは良いのですが、教師の対応の悪さもあって、登校拒否になりました。
それと、前後して各種の身体症状が出ました。
頭痛は、登校拒否の前から頻繁に起こるようになりました。
始めは、弱い鎮痛剤でも、頭痛は止まりました。
しかし、だんだんと効かなくなり、どんどん強い薬に変わっていきました。
そのうち、1錠1000円以上もする、最新の薬も出されましたが、それも効かなくなりました。
それから、知人(そのかたの子供さんも登校拒否で、当店に相談に来ていました)に紹介されて、
都内からわざわざ、昭和薬局に来ました。

本人に自覚はありませんでしたが、冷えが強いので、温灸をしながら、状態を聞いて、漢方薬を選びました。
(経験的に、大椎ダイツイというツボに温灸すると、頭痛や肩こりは軽くなります。
 また、温灸は、精神的に落ち着きます。ストレスには、膻中ダンチュウというツボに温灸します。)
それと、私どもの経験にもとずいた、アドバイス、カウンセリングも行いました。
登校拒否の場合は、本人だけではなく、家族、特にお母さんとの会話が重要です。
十代のお子さん、学生では、特にお母さんとの関係が重要です。
登校拒否をしている本人が、当店に直接来ることは少ないので、お母さんと協力して対応していくことが重要です。
このお嬢さんの場合も、、私どもの経験を交えて話しながら、お母さんと協力していきました。

大体、登校拒否しているお子さんは、長い時間寝ていたり、長い時間ボーっとしていることが多いのですが、このお嬢さんもそうでした。
何か、やる気がなく、エネルギーが足りないのですね。
登校拒否の原因は、イジメだったり、学業不振、教師との不適合だったりと様々ですが、大抵何か、エネルギーが足りない感じがします。
 (こういった、精神的な、肉体的な弱さを補う漢方薬も使うこともあります。) 
また、登校拒否の女生徒は、大くの場合、月経痛、生理不順、または生理があまり来ないなどの
生理関係のトラブルがあることが多いようです。
それと、種種の身体症状、頭痛だったり、めまい、肩こり、腹痛などを伴うことが多いようです。
この、お嬢さんの場合は、特に頭痛が顕著でした。

選んだ漢方薬は、
「生薬製剤二号方」など(話を単純にするために、他のは省きます)でした。

頭痛に関しては、始めは、「生薬製剤二号方」を、1日二回飲んでもらいました。
頭痛が起こった時は、新薬の鎮痛剤も併用してもらいました。
頭痛の頻度が、少しずつ減っていきました。
そのうちに、新薬の鎮痛剤が入らなくなりました。
「生薬製剤二号方」も、一日の服用量を徐々に減らしました。
頭痛が減るのと前後して、学校にも、少しずつ行けるようになりました。
(こう書くと、簡単そうですが、多くの手間、時間がかかっています。本人、家族、私どもも。)

つい、先日(5月)お母さんが、生薬製剤二号方を買いに来ました。
お嬢さんは、今いかがですか?と聞いたところ、
今は、何事もなかったように学校に行っているとのことでした。

そして、本人には「生薬製剤二号方」は、必要なくなった、つまり頭痛はおこらなくなった、とのことです。
「生薬製剤二号方」は、お母さんが、肩こりで服用するために買いに来たとのことでした。
当店に始めて相談に見えたのが、去年の5,6月くらいでした。
おおよそ、1年弱で、学校に復帰しました。

話を、頭痛だけに絞りましたが、このケースの登校拒否でも、其の他の身体症状、精神症状がありました。
漢方薬とアドバイス、カウンセリングで、登校拒否を克服できました。
昭和薬局に来る前から、登校拒否でしたので、家族にとっては1年以上の苦しみでした。
が、見事学校に復帰しました。


さて、頭痛といっても、ここに挙げた例のように、そう単純ではありません。

鎮痛剤をいくら飲んでも、良くならない頭痛の改善は、
 正しく選択された漢方薬で、治療するのが、早道ではありませんか。

朝霞市、志木市、新座市、和光市で37年
さいたま 朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332
時間がない場合は、今すぐお電話下さい。
なお、相談の方は、あらかじめご連絡ください。

日曜、祭日 休業

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