便秘、下痢、軟便の悩み  その1  大便の中身

便秘、下痢、軟便の悩み  その1  大便の中身
                               2013.10

私は、埼玉県朝霞市で、長年 漢方薬局をしていますが、便秘薬の売れない日はありません。
特に、女性には便秘に悩んでいる人が多いようです。
昭和薬局では、不妊症の相談、更年期障害の相談、頭痛・肩こり等の相談の際に、病歴、主訴、体調などを伺います。そのときに、便秘でもある方が、非常に多い状態です。
以前は、女性の方が多かったのですが、最近は、便秘に悩む男性も増えてきています。
それとは逆に、軟便、下痢、過敏性大腸炎などで悩んでいる方も増えました。
腸の病気、腸の悩みが、以前より多くなりました。
主に、漢方薬などで対応しています。

ところが、意外と便についての、基礎的なことを知らないようです。

それでは、質問です。
「大便の中身は、何でしょう?」

こう聞くと、大抵の方は、「食べ物のカスでしょう」、と答えます。

まあ、常識的に考えると、そうでしょうが、正解ではありません。

正常な便の、80%は水です。この水分の割合が多くなると、たとえば90%だと、下痢になります。水分が少ないと、コチコチ便になったり、出なくて、便秘になります。

正常な便の固形分は、約20%です。
①そのうちの約3分の1が、食べカスです。
②約3分の1が、腸壁から剥がれ落ちた粘膜です。
③残りの3分の1が、腸内細菌です。

①食べかすの多くは、人体が消化できない食物繊維です。  
②約3分の1が、剥がれ落ちた腸の粘膜であるとすると、心配になるかも知れませんが、
大丈夫です。普通の現象です。
腸の粘膜は、大変激しい仕事をしていますので、ドンドン生まれ変わっています。つまり、新陳代謝をして、いわばカスが出てきます。
皮膚の細胞のことから、想像してみてください。皮膚から垢が出てきますが、別に不潔だから垢が出るわけではありません。皮膚の細胞は、次から次へ生まれ変わって、古い皮膚がはがれていきます。それが、垢です。
腸も同じように、次から次へ新しい細胞が生まれて、古い細胞が剥がれ落ちます。それが、便の固形成分の一つです。
③残りの3分の1が、腸内細菌です。
大腸の中には、多くの種類の細菌が棲んでいます。そして、その総重量は、1~1.5kgに達します。我々は、腸内細菌と共に生きています。その細菌の一部が、大便と一緒に外に出てきます・。大便1グラム中に、6000億~1兆個の細菌が含まれています。そして、細菌の種類は、1000種類以上いるとされています。細菌の中には、私たちにとって有益な善玉菌と、害をする悪玉菌、そのどちらでもない日和見菌とがあります。

このようなことから見ると、便秘の場合には、どうしたらよいかが答えが出てきます。

①食物繊維を多くとること。材料が無ければ、便が作れません。
②新陳代謝をよくすること。運動をしたり、体温を正常な温度にまであげることが必要です。
③腸内細菌については、食生活の改善をすること。特に、善玉菌を増やすことが、重要です。

当店では、以上のことを踏まえて、腸の健康、便秘、下痢、過敏性腸症候群などの相談に当たっています。

さいたま  朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師  鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

トラックバックURL : https://showayakyk.exblog.jp/tb/19854201
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]

<< 便秘、下痢、軟便の悩み その2... , 「紫草の薬効と物語」キンドルス... >>