便秘、下痢、軟便の悩み  その3 便秘と肝機能

便秘、下痢、軟便の悩み  その3 便秘と肝機能 
                                       2013.10
 

多くの女性が、便秘に悩んでいます。
昭和薬局の相談のうち、便秘そのものの相談であったり、便秘を伴った症状であることが、多々あります。
この便秘が、肝機能を悪化させるということは、意外と知られていません。

肝機能を守るために 便秘は注意!

肝臓は「人体の化学工場」と呼ばれています。
栄養素の貯蔵や加工、脂肪の消化吸収に必要な胆汁の生成、老廃物や有害物質の解毒など、身体の中で非常に重要な働きをしています。

また、肝臓は、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
肝臓は、少しくらいの障害を受けても修復機能があり、ある程度まで再生する力があります。
それゆえ、自覚症状が現れにくく、知らない間に肝臓の病が進行してしまう、このこともよく知られていると思います。
肝臓病というと、日本では約8割がウイルスに感染して起こる“ウイルス性肝炎”であると言われており、その対策としては、主にウイルスを消滅させる方法がとられます。
ところが、最近になって、肝臓に脂肪が過剰に蓄積する「脂肪肝」の人が増えてきており、肝機能と生活習慣には深い関わりがあることが知られるようになってきました。
そして、肝機能を改善する上では、お酒を控えたり、食べすぎに注意したり、運動をしたりといったような、生活習慣に気を配らなくてはならないという考えが広まってきています。

一方、このような日常生活における注意点の他に、肝機能を回復していくために大切なこととして、便秘との関係はあまり知られていないようです。
便秘を起こすと、本来身体の外へ排泄されるべき有害物質が、腸から再び吸収されて肝臓に運ばれ、機能が低下している肝臓に負担をかけてしまうのです。
また、肝臓病を患うとともに便秘が長く続いた場合には、有害物質が血管を通って脳へと達し、肝性脳症を引き起こす恐れがあるとも言われています。
便秘といえば、痔や肌荒れ、不眠などの症状を招く原因になるとされていますが、肝機能にも影響を及ぼしてしまうというわけです。
つまり、肝機能に障害が起き、さらに便秘があるときには、その対策をとることが、肝機能を回復させるため、また悪化を防ぐためには、大切なポイントです。食物繊維を積極的に摂る、といった便秘解消の養生法も必要になってきます。
食物繊維をとるということは、単に便秘の改善だけではなく、肝機能の改善にもつながります。

また、重要なことをあらわすのに「肝腎」という言葉が使われています。
「ここがカンジン」「カンジンかなめ」「カンジンなこと」などなど。
このことは、肝臓と腎臓が互いに関係しあっていることを示しています。

肝臓病の治療に当たっては、肝機能と腎機能の双方から対策をとることは、必要ですが、肝臓と便秘の関係に対しても、注意を払うべきでしょう。

さいたま  朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師  鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

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