耳管開放症

耳管開放症
                                         2014.4
先日、いつも来店されている方から、ご主人が、「耳管開放症」で、困っているので、明日、本人が相談に来たい、と言われました。この方を仮にAさんとします。

「耳管開放症」?

恥ずかしながら、実は、この「耳管開放症」については、よく知りませんでした。
早速調べてみました。

耳管開放症は、耳の奥と鼻の奥とつながっている管(耳管)が開きっぱなしになるために起こる病気だとの事です。 耳管は、本来は、塞がっていています。必要に応じて、耳管が一時的に開き(開放)ます。
耳管開放症の症状としては、耳がふさがった感じがしたり、自分の声が耳に大きく響いたりし、時にはめまいや軽い難聴が起こります。不快な状態が続くと、精神的にイライラしてきます。

耳管開放症の決定的な治療法は無く、加味帰脾湯という漢方薬がある程度効果があるとされています。しかし、その他の治療法が数多く提示されている事から、あまり良くなることは多くないようです。
また、患者さんたちのサイトでは、耳管開放症の治療に、効果があるのは、何も無いとしているのも、多くありました。

耳管開放症の原因については、様々なことが書かれていますが、要するに分からない、原因不明というのが現状です。

こういう場合は、先入観念を捨てて、患者さんの現在過去の状況を把握することが、耳管開放症nのみならず多くの病気の治療・改善につながります。


ご本人に、どんな不都合があるのかを聞いてみました。
すると、声が頭に響いて、絶えられない。また、人の声が聞こえないので、仕事にも差し支えるとの事でした。
それでは、何とかしなければ、と思いました。

患者さんの状況は、こんな状態でした。

大病をして、数ヶ月前に、入院し手術を受けた。その後、肝臓も悪くなり、つい少し前に、肝臓も手術を受けた。
舌苔は、薄く白い。舌の裏には、瘀血が見られる。
もともと、肝炎があった。体が冷えるとの事。

軽くなるのは、横になったり、頭を下げたりした時など。
これは、ネットでの情報と一致します。


「耳管開放症」

ここで、私は、考えました。
患者さんは、病院で治療を受けている。
しかし、思わしくないから、当店に相談に来ている。

いつも、「耳管開放症」の症状が悪いわけではなく、良い時もある。
すると、そのときは、耳管は閉じていると推定できる。

(病気で不快な症状が強い時と、和らぐ、もしくは消失している時とがある場合には、必ず改善、もしくは治癒する可能性があります。
良い状態の時と、悪い状態の時とを、注意深く観察すれば、そこに答えがあります。

例えば、腰痛、膝の痛み、肩こり。多くの場合、温泉や風呂に入ると、痛みが和らぎます。
これは、体が温まり、血行が良い場合には、痛みが和らいでいる事を示します。
体を温め、血行を良くする漢方薬を選べば良い、という答えが出てきます。
実際、その通り、温めて、血流を改善する漢方薬で、多くは改善します。

例えば、]生理痛。
お腹に湯たんぽをあてると生理痛が和らぐことが多い。
これは、お腹を温める漢方薬で、よくなります。)


「耳管開放症」の不快な症状が、軽くなるのは、 横になったり、頭を下げている時。
これは、重力に関係が有りそうで、この場合は、体内の水が、一番重力の影響を受けているでしょう。

以上のように考え、水毒を改善する漢方薬を、選薬しました。また、体力をつけ、血流を良くするもの、肝臓の働きを良くする物を、もともと家族が買っていたので、それも併せて服用するようにしてもらいました。

さて、その1週間後に、またAさんの家族が来店しました。
そこで、様子を聞来ました。
すると、2,3日で、耳管開放症のいやな症状が収まったそうです。

もう少し時間がかかるかな、と思っていましたが、意外と早く収まりました。
その後、家族が来店するごとに、Aさんの様子を聞いていますが、耳管開放症の症状は出ていません。

水毒を改善する漢方薬が、Aさんの耳管開放症に効果がありました。
耳の病気は、水毒が絡んでいることが、多いのですが、やはり耳管開放症も水毒の症状の一つであるということでしょう。


(具体的な、漢方薬名などを書かなかったのは、いくつか理由があります。
Aさん以外の、耳管開放症の患者さんが、同じものを服用しても、多分、何人かに一人位しか効果が無いでしょう。
耳管開放症という、病名で捉えるのではなく、一人一人の症状に合った漢方薬でなければ、効果はありません。
病名で漢方薬を選ぶのは、間違いのもとです。)

朝霞の漢方  昭和薬局
薬剤師  鈴木 覚
さいたま県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

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