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アトピー性皮膚炎と不妊

アトピー性皮膚炎と不妊

最近、アトピー性皮膚炎の相談に見えた方の中に、不妊でもあることが続きました。
こういう場合は、アトピー性皮膚炎の改善を中心にしますが、不妊とアレルギーが関係があることも説明します。

アトピー体質と、不妊とは、関係があります。
二人とも、アトピーと不妊が関係がある事に気がついていませんでした。

昭和薬局では、不妊に限らず、相談時には、アレルギーの有無を伺います。
アレルギーは無いと答えた方に対しては、花粉症がありますか、と質問します。
すると、かなりの確率で、花粉症があるとの、返事が返ってきます。
不思議なことに、花粉症(立派な、アレルギーです)があるのに、アレルギーがあると自覚してない方が、かなりの割合でいます。
また、子供の時に喘息(小児喘息)はありましたか?とも、質問します。
小児喘息があれば、これまたアレルギー体質、アトピー体質です。
小児喘息があっても、アレルギーは無いと答える方がかなりいます。
こういう場合は、まず、ご自分がアレルギー体質であることを自覚してもらいます。


この花粉症を例に、説明しましょう。

花粉アレルギーは、スギ花粉などに対して、過剰に反応し、排除しようとするものです。
(かなり単純化して、かつスギ花粉のみについて説明します。)
花粉アレルギーの症状としては、目がかゆい、涙目、鼻水がでる、くしゃみがでる等があります。
スギ花粉やその他の花粉は、人間に対しては、普通は害にはならないので、特に排除する必要はありません。
しかし、免疫が狂って、スギ花粉を敵・異物だと間違えると、やっかいなことになります。
スギ花粉を排除しようとします。
花粉症の典型的な症状である、鼻水、くしゃみは、鼻腔に入った花粉を流し出そう(鼻水)としたり、吹き飛ばそう(くしゃみ)とする働きです。
また、涙を出して(涙)洗い流そうとしたり、こすって排除しよう(目の周囲をかいたり、こすったり)とするのだ、と考えればわかりやすいでしょう。
アレルギー反応、免疫反応とは、異物、敵を排除する、生体防衛の働きです。
排除すべきものを排除するのは、人体にとって有益ですが、排除すべきではないものを排除しようとすると、様々な問題が起こります。
このスギ花粉アレルギーは、本来は特に人体に害ではないスギ花粉を、間違えて敵、異物と認識して、排除しようとする働きです。
免疫の狂い、過剰反応です。
(この花粉を、精子や授精卵と読み替えて見てください。)

子宮でもアレルギー

この、異物を排除しようとするアレルギーは、体のあちこちで起こります。
では、子宮の中で、過剰に免疫反応が起こったら、何が起こるのでしょうか?
子宮の中に受精卵や赤ちゃんがいたら、受精卵や赤ちゃんは、母体にとっては、異物です。
また、精子も異物です。
免疫が狂っていたら、精子や受精卵や赤ちゃんを排除しようとします。
これが、赤ちゃんができない原因の一つです。

精子を排除すれば、当然妊娠しません。
ある程度の大きさに成長してから、排除しようとすれば、流産となります。
受精卵の段階で起これば、全く何事もなかったかのように、次の生理が起こるか、少し遅れて生理が来たように感じるだけです。

このように、子宮の中でも、免疫反応が起こっているので、不妊症、不育症になるとしたら、現在、不妊症等が増えているのが、理解しやすいでしょう。

現在、アトピー、アレルギーが増えてきていますが、それと平行して、不妊症、不育症が増えているのは、偶然の一致ではなく、当然の一致です。

アレルギー体質、アトピー体質の場合は、子宮でも、アレルギーが起こっている確率が高いでしょう。
そういうことで、アトピー性皮膚炎で相談に来られた方が、赤ちゃんができていないのでしょう。
はじめに、アトピー性皮膚炎と、不妊とが関係がある、と書いたのは、以上のような理由だからです。


さて、
現在、当店の漢方薬を服用した結果、妊娠した40代の方が、数人います。そのうちの一人を除いて、皆 何らかのアレルギーやアトピー性皮膚炎がありました。
昭和薬局では、アレルギー、アトピーがあると、妊娠しにくいことに気がついてからは、それに対しても、対策をするようになりました。
それで、妊娠される方が増えました。

さて、肝腎のアトピー性皮膚炎に対しては、昭和薬局では、スキンケアを主として、漢方薬を、必要に応じて、用います。
また、実は、ある意味では最も重要なのが、食生活と、生活習慣の改善です。
これらを組み合わせて、改善を図ります。
この、食生活と、生活習慣の改善は、不妊相談の場合と、ほぼ共通です。

こういうことからも、不妊とアレルギー皮膚炎とは、関連性があると思われます。
様々な手を打っても、妊娠できない場合には、アレルギー・免疫の問題があるのかもしれません。
逆に言えば、妊娠を希望している方で、アレルギー、アトピーがある場合は、対策をすれば、赤ちゃんが授かる希望が出てきます。

さいたま  朝霞で41年 
朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

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