生殖補助医療における黄体機能不全と黄体補充について

黄体機能不全と黄体補充について

8月28日(2016)に、 中医不妊症の全国会議がありましたので、出席して来ました。
黄体機能不全と黄体補充についての興味深いお話がありましたので、一部を紹介させていただきます。

 山王病院リプロダクション婦人科内視鏡センターの藤原敏博先生の
「生殖補助医療における黄体機能不全と黄体補充について」のお話がありました。

黄体機能不全とは
プロゲステロンの分泌が低下し、受精卵の着床ができにくくなる
ことです。
そして、卵子が正常に育っていない場合には、
黄体補充だけをしても、有効性が示されていないとの事でした。
     (要するに、黄体補充だけでは、妊娠は難しい、と言う事です。)
(でも、ご安心ください。この卵胞の発育を良くする等は、漢方・中医学の得意分野です。
病院での ART:体外受精 の治療と組み合わせると、効果的です。)

先生がおっしゃるには、ART(体外受精)では、黄体補充が必須だそうです。
何故かと言うと、ARTでは排卵時に卵の内膜細胞を剥がして、顆粒膜細胞まで取ってしまうので、黄体機能が低下してしまうからだそうです。

それでは、どの様な方法で黄体補充をするかと言うと、今まで日本では、合成型ホルモンでした。
ところが、今年から日本も天然型プロゲステロンの許可がおりました。
天然型プロゲステロンは、人間のプロゲステロンと同じ構造式です。
天然型プロゲステロン膣剤は、安全性、有効性で全身への副作用が最も少ないものだそうです。
(今まで、何故合成型を使うのか?・・・ 一番の理由は「安い」からだそうです。)


これは、大事なことと感じたことの、もう一つはP4(凍結融解胚移殖値での血中プロゲステロン値)が、10mg/ml以上必要と言われていましたが、それ以下でも妊娠、出産例はあるとの事です。天然型プロゲステロン投与ならば、P4はあまりこだわる事はないとの事です。

それと、子宮は、月経や排卵の時は動いているそうですが、着床の時は、動いてはいけないそうです。


とまあ、このようなお話でした。
大変、専門的で難しかったのですが、学んだことを生かして、
  相談に生かして行こうと思いました。

                                    昭和薬局  鈴木満里

トラックバックURL : https://showayakyk.exblog.jp/tb/23487828
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]

<< 日本は妊娠できない不妊治療大国 , 「毒薬本草」などから見る、朝顔... >>