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手を洗いすぎると不潔になる

手を洗いすぎると不潔になる

2019.1

手を洗いすぎると、手荒れになるということは、一般的に知られて今す。
皮膚の常在菌という観点からも、解釈できます。

以下
洗いすぎは、「不潔な皮膚」をつくる原因となる。
洗いすぎで、角質層に隙間があけば、微生物やダニ、ほこりなどのアレルゲンとなりうる物質が侵入しやすくなる。
アトピー性皮膚炎は、もともと皮膚の洗い過ぎから起こっているケースも多い。

隠れ病は「腸もれ」を疑え!藤田紘一郎先生著 P72
「手洗いは、「流水で10秒」が基本」 の項に、
以上のように述べられています。


さて、
腸内の細菌が、我々の体を内側から守っています。
同じように、皮膚の表面にも、多くの細菌が住み着いています(皮膚常在菌)。それが、外から進入する病原菌を寄せつけず、我々の体の表面をまもっています。
こんな風にイメージすれば良いでしょう。
我々の皮膚の表面には、用心棒の皮膚常在細菌がびっしりとひしめいています。そこに、悪い菌が進入しても、沢山の常在菌が、敵だと認識して、排除します。
(いわば、国境に自国の防衛隊員が多くいて、悪い侵入者が多少強くても、数で圧倒して殺し、国内には入れさせない、といった感じです。)

ところが、
手を石鹸で洗うと、皮膚常在菌の90%が洗い流されるそうです。しかし、10%の皮膚常在菌が残っていれば、12時間すると、もとに戻るそうです。
ところが、神経質は人のなかには、強力な石鹸を使ったり、何度もしつこく洗うと、皮膚常在菌の大部分が流されてしまいます。
すると皮膚は無防備になり(防衛隊員のいない国境みたいに)、病原体が皮膚につきやすくなります。(空気中には、いくら透明にみえても、細菌が多種大量にいます)つまり、洗いすぎは、かえって不潔な皮膚をつくる原因となります。
(自国の防衛隊員を殺せば、国境は無防備になり、外敵に進入されやすくなります。ひいては国家の混乱、滅亡を、自らの行動で引き起こすことになります。)

最近、何でもかんでも、殺菌消毒をしようとする異常なくらいの清潔志向の人がいます。これが、逆に、各種の不都合を招くことになりかねません。

藤田先生は、石鹸は目立った汚れがついた時に使うだけで十分だ、と述べています。普通であったら、水で10秒ほど流せば、病原体を洗い流せる、とも述べています。

何事も、「過ぎたるは、及ばざるが如し。」です。
清潔志向も同じ。清潔にすることは、必要ですが、過剰な清潔志向はかえって、不潔を招きかねません。

腸内環境の改善、アトピー性皮膚炎、便秘、下痢の相談は、昭和薬局へ。
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朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
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