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信州人参

信州人参
                              2021.11

先日、会津人参について書きましたが、今回は、信州人参について書いてみます。

徳川幕府は、早い頃から、人参の国産化をしようとしていました。

徳川初代の徳川家康は、仙台の伊達家と出羽の佐竹家に人参の種を与えて、栽培を試みさせた。朝鮮と緯度が近いという理由であった。
しかし、失敗しました。
実は、徳川家康は、大変に薬好きで、出版されたばかりの「本草綱目」も、手に入れていました。
ですから、栽培の基本的な知識はあったと思われます。

徳川幕府は、その後も、
朝鮮から種を取り寄せ、何回か試みて、ついに日光で、栽培に成功しました。
その種子(つまりこれがお種)を配って栽培させた所、会津、信州や出雲などで成功しました。
近代になって、あちこちで、栽培されなくなりましたが、信州では、ある程度の栽培が続きました。
それで、市場には信州人参が少しだけある状態です。

この、信州人参は、以前手に入れたことがあります。
というのは、信州人参をつかった、漢方薬を扱っていましたので。扱っていた、と過去形なのは、そのメーカーが、廃業してしまったからです。
よい薬でしたが、まことに残念なことでした。

信州人参ももう手に入れられることもないだろう、と思っていました。

それが、それこそ偶然で手に入りました。
しかも、会津人参を手に入れたすこし後の日にです。

関越道を使って、出かけた帰りの事です。
所沢の出口の手前の三芳(みよし)PAで休憩しました。
そこの売場は大きく、道の駅のようなものも売っています。

そこに、なんと信州人参が売っていました。
会津のよりは、太めですが、ひび割れがあり、泥も少しついています。
ええっ!!少し前に会津人参を買ったのだが、と思いながら、それも買いました。

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家に帰って、ごしごし洗ったら、大分白くなりました。(どろが落ちた)
生のままで、かじったり、粉にしたりするのも、嫌だなと思い、洗ってから、酒につけました。
信州人参_d0096268_21274303.jpg


まあ、今回は、会津人参と信州人参が買えて良かった、と思いました。
漢方をやっている者としては、貴重な物(国産の御種人参・朝鮮人参)ですからね。


昭和薬局では、人参(朝鮮人参)を含んだ、製剤を扱っています。

漢方相談は、

朝霞の漢方  昭和薬局
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332



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