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カテゴリ:漢方・生薬・薬草( 64 )

新型コロナウイルス肺炎感染への漢方療法   第2報

新型コロナウイルス肺炎感染への漢方療法   第2

                               2020.3.9

武漢市の新型コロナウイルス肺炎対策部(武漢市新冠肺炎防控指揮部)より、

新型冠狀病毒感染的肺炎に対する医薬治療使用を推薦する協定方通知というのが、

202022日に出されたとの事です。

ネットの上での情報ですが、別口からもこの処方についての情報を得ました。

念のため、武漢市のサイトにアクセスして調べましたが、掲載されていませんでした。

ガセネタか、情報量が多くて、私が見つけられなかったのか、或いは、一度はアップされたが、後で削除されたか、どちらかでしょう。

処方内容(使用を勧める協定方は、以下の通りです。

生麻黃6g,生石膏15g,杏仁9g,羌活15g,葶藶子15g貫衆15g,地龍15g,徐長卿15g,藿香15g,佩蘭9g,蒼朮15g,雲苓45g,生白朮30g,焦三仙各9g ,厚朴15g,焦檳榔9g,煨草果9g,生薑15g

それに付け加えて、症状により以下のように加減します。

悪寒発熱のある時、背が痛むとき、腰痛がある時は:桂枝9-30gを加える。

悪寒が、汗をかかない、体温が39度以上の場合は:麻黃9-15gを重ねて加え,蘆根30-120g生石膏30-90g知母15-30gを加える。

寒熱往来には:柴胡15-30g黃芩15-30gを加える。

非常に元気のない時には:黃芪15-30g・人参6-9g(もし人参がない時は党参9-30g)を加える。

これは、新型コロナウイルス肺炎が疑われる患者、もしくは中軽症患者に対しての処方です。

(予防薬ではありません。)

このほかに、肺炎1号というのが、考案されたようです。

この処方内容は、残念ながら見つけることは、できませんでした。

94%以上の有効率であるとか、95%以上であるとかが、ネットに出回っています。

ただし、軽症患者に対してだけである、ともあります。

どこまで、信用できるかは、不明です。

しかし、そうこう試行錯誤しているうちに、ある程度以上、有効な処方が、見つかるとは、思います。

しかし、何時になるかは、わかりません。

以上。

朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師  鈴木 覚

埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106

TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332


弟切草 おとぎりそう

弟切草 おとぎりそう について

             2020.1
この正月に、裏磐梯に行きましたが、そこの道の駅に、弟切草(おとぎりそう)が売られていました。
100g程で、500円でしたので、買って来ました。
特にこれを利用しようということでは、無かったのですが、まあ、面白いことだ、と買いました。
(裏磐梯の道の駅は、規模は小さかったのですが、面白そうなのが、いくつかありました。)
一見、枯れ葉と枯れ枝を袋につめた感じでした。
そこら辺に転がしておけば、汚い枯れ葉枯れ枝でしょう。
実際、この枯れ葉をかじって見たら、生薬らしい味がしませんでした。ただの、まずい枯れ葉の味です。

弟切草 おとぎりそう_d0096268_20390975.jpg
持ち帰って、これを、ガラス瓶(蜂蜜の空き瓶です)に入れて、店の棚に飾っておきました。
すると、ある患者さんが、「弟を切る草って、何と読むのかしら、怖そうな名前ね。」と尋ねてきました。

弟切草 おとぎりそう_d0096268_20393171.jpg
ああそうか、あの弟切草は、たいていの人は、何と読むかわからないし、故事来歴も知らないんだ。
漢方を扱っている我々なら、たいていは知っていることなんだが。
と、思いましたので、少し「弟切草」について、書いてみます。

弟切草は、日本古来の用法ですと、キズ薬として、主に利用されたようです。しかし、あまり広くは、用いられなかった様です。いわば、マイナーは存在でした。


近年では、弟切草の近縁種であるセイヨウオトギリソウが、ハーブとして、日本でも市販されています。
セントジョーズワートという名称が多いようです。
セイヨウオトギリソウは、英名は Saint John's wort (セントジョンズワート:聖ヨハネの薬草)です。「セントジョンズワート」と書くと、何かよくわかりませんが、「聖ヨハネの薬草」と書くと、何かありがたそうな感じがします。精神的にも、宗教的にも。

日本で「弟切草」、英国で「聖ヨハネの薬草」となったのは、その植物の特長に、理由がありそうです。
以下、便宜的に双方をまとめて「オトギリソウ」と表示します。
オトギリソウの花は赤く、それを潰すと血のような汁がでるそうです。
オトギリソウは、小さな五弁の花を咲かせますが、小さな太陽を連想させるそうです。
オトギリソウの根には、赤い斑点があり、西洋では、これを「聖ヨハネ」の血とよぶそうです。この斑点は、聖ヨハネ(St.John)が首をはねられた日(8月27日)に、必ず現れるそうです。

オトギリソウは、悪魔や悪霊をしりぞけるために、古代のアッシリアで行われ、それが十字軍によってヨーロッパに伝わったとの事です。
(赤い血、太陽信仰などと関係がありそうです。)
ヨーロッパでは、聖ヨハネの祭日に、悪魔よけ、悪霊除け、落雷除けなどのために、人家の入り口や窓につるされるようになった、とのことです。
本来は、異教的な習慣が、キリスト教国に伝わったことになります。
クリスマスも、異教的な習慣、祭りですから、こんな事は不思議ではありません。キリストの生地では、雪はありませんから。

さて、
セイヨウオトギリソウの薬効としては、鬱病、精神不安、不眠などがあります。
ただし、副作用が多いので、、私としてはおすすめ出来ません。
なお、当店では、扱っていません。念のため、記しておきます。

弟切草の故事 日本

江戸時代に出版された「和漢三才図会」には、弟切草の項があります。
(「和漢三才図会」は、膨大な書で、いわば百科事典みたいなものです。大変面白いのですが、漢文・レ点あり・や、古文ですので、多分読みにくいでしょう。)

・・・キズや原因不明の腫れ物につけて、神のような効果がある・・・
・・・
花山院の時に、時頼と言う鷹匠がいた。大変すぐれた鷹匠であった。鷹がケガした時は、ある草をもんでつけると、すぐに治った。ある人が、その草の名を聞いたが、秘して答えなかった。
しかし、彼の弟が、こっそりと人に教えた。
時頼は、怒って、弟を切った。
それで、この草(オトギリソウ)が、鷹のキズによく効くことが、世に知られた。
それで、弟切草(オトギリソウ)の名が付けられた。
・・・


民間薬用植物誌(梅村甚太郎先生著、1916年)には、以下のように記されている。

弟切草

 ●茎や葉をもみ潰した汁を、金瘡(キンソウ:刃物による傷)、打撲傷等の患部に塗布すれば、不思議によく効く。
 ●また、瘭疽(ひょうそ:爪周囲の細菌性化膿炎)その他筋骨の痛み及び原因不明の腫れに、この草の煎じた汁で数回洗えば、治癒する。
 ●利尿の効ある。それで、黄疸水腫には、弟切草の其花穂を煎じて用いる。
 ●茎や葉を土用の日に採集し、それを貯えておき、煎じて服用すれば、頭痛、その他脳の病気を治す。
 ●秩父地方では、むしぐすりと称して、腹痛の時に煎じて服用する。
 ●熊野の人は、僂麻質斯(ロイマチス=リュウマチの事)に効があるとして用いる。
 ●伊賀の人は、葉を揉んだ汁を、鶏の病気に用いる。
 ●傷薬には、乙切草(オトギリソウ:こういう表記もある)を細かにきざみ、胡麻油にひたして用いる。

以上。

オトギリソウの日本での故事も、西洋での故事も、
花の汁が、血の色のようであることから、付会されたものでしょう。


朝霞の漢方
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332




ガンと戦う腸内細菌

ガンと戦う腸内細菌
2019.1
2019年1月26日読売新聞によれば、
ガン細胞への攻撃力を高める11種類の腸内細菌が見つかったそうです。

これらの細菌を、ガン治療薬と一緒に投与すると、
腫瘍の増殖を大幅に抑えられたそうです。
研究者たちは、免疫細胞を活性化する11種類の腸内細菌を、健康な人便から見つけたそうです。

元々、腸内の善玉菌は、免疫を活性化させることが解っています。
その内から特に抗ガン作用があるのを見つけだした、ということでしょう。

いずれにせよ、腸内細菌叢(フローラ)が良い状態であることは、ガンの予防にもなるでしょう。

腸内環境を良くして、善玉菌を増やしましょう。

腸内環境の相談は、
朝霞の漢方  昭和薬局
薬剤師  鈴木 覚

10ヶ月治らなかった咳

10ヶ月治らなかった咳
2018.11.3


風邪が、半月も一ヶ月も治らない!
どうしましょう?

実は、簡単なんですが・・・

先日、「咳が続いていて、一向に治らない。」と、相談に見えた方がいます。
ずっと、咳止めなどを投与されているそうです。
検査も受けたが、特に肺などには問題がないとの結果でした。

風邪(セキも)が長引いてなかなか治らない、という方はしばしばいます。

風邪という物は、ビールスが原因菌です。普通風邪は、ほおっておいて(受診したり、薬をのんだり)も、静かにしていれば、1週間もあれば、自然に治癒します。というのは、自己の免疫でウイルスをやっつけられる様になります。

従って、風邪(咳も含めて)が長引いて治らないというのは、なにか別に理由があります。
それは、自己の免疫力です。
風邪は、自己の免疫力でビールスをやっつけます。
体力が衰えていたり、疲れていたり、睡眠不足であったいすると、免疫力(体内の異物をやっつける力)が低下します。

風邪が治らないというのは、敵(風邪のビールス)を倒す力が足りない状態です。
こういう場合、風邪薬(この方のは、咳止め)を幾ら飲んでも治らない事が多い訳です。

さあ、どうしたら良いでしょうか?

実は、答えは簡単です。
体力絵をつけたり、免疫力を上げるようなものを、風邪薬などと組み合わせれば良いのです。
この方の場合は、当店の製造の咳止め(昭和薬局鎮咳剤)と、ケイギョクコウ(お試しサイズ)を飲んでもらいました。
すると、数日後の再来店しました。
だいぶ良くなったが、ケイギョクコウを続けて飲んでみたい(体調が良くなったとのことで)、と大きめのを買って行かれました。
咳止めは、もう不要とのことでした。

10ヶ月の間、咳で夜も寝られない、と苦しみましたが、わずか数日で、咳が止まり、うれしそうでした。

ケイギョクコウは、ケイギョクは大変難しい漢字ですが、美しい玉、美しい宝石という意味です。
効能効果は、滋養強壮ですが、様々な病気不調に、それ本来の薬にプラスすると、ぐっと治るのが早まります。
それで、当店では、種々の疾病、認知症、老衰、不妊症などにも、補助的に用いて、効果を上げています。


朝霞の漢方 昭和薬局
開局43年、もうじき44年
朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
薬剤師  鈴木 覚


耳鳴を鎮める生薬「磁石」

耳鳴を鎮める生薬「磁石」
                            2018.2
「磁石」は、通常「じしゃく」と読みますが、
この「磁石」の生薬での読み方は、「ジセキ」です。
当店、昭和薬局では、磁石を含む「耳鳴丸 ジメイガン」を扱っています。

磁石が薬になるのか?という疑問は当然起こって来ましょう。
磁石(じせき)は、薬になります。しかも、相当昔から、利用されてきました。
(ただし、過量は、良くはありません。)

生薬の事を記載した、古い本草書を見ますと、生薬は、いくつかに分類されています。
草部、木部、獣部、禽部、虫部などがありますが、大抵は、石部が、最初に記載されています。中国では、古くから石(金属を含む)が、生薬として利用されてきました。磁石は、今でも用いられている数少ない金属系生薬です。

さて、「聡明」という言葉は、一般に“道理に明るく賢い”という意味で使われますが、
これは本来“耳がよく聞こえ目がよく見える”という意味の「聡耳明目」が転じたものです。
確かに、物事を耳で良く聞き、目で良く見なければ、賢くはなりません。
人の話には、耳を傾けず、一方的に、自分の意見だけをまくし立てる人は、あまり賢いとは言えないでしょう。

中医学において、耳鳴や難聴(耳聾)を改善する効能を「聡耳」、目のかすみを改善したり、物の見えを良くする効能を「明目」と表現します。
特に、六味地黄丸など補腎薬を用いるような病態(肝腎陰虚など)では、耳鳴と目のかすみの両症状を呈することが多いため、これらを改善する「聡耳・明目」生薬が配合されます。

その代表的な生薬が「磁石:ジセキ」で、耳鳴(ジメイ)丸に配合されています。
耳鳴丸は、六味丸(地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、牡丹皮、茯苓)に柴胡、磁石の二剤を加えた物です。

【磁石】〔由来〕天然磁鉄鉱(Magnetite)〔成分〕四酸化三鉄(Fe3O4)
酸化第一鉄(FeO)と酸化第二鉄(Fe2O3)の混合物で黒色光沢ある結晶または粉末。天然には磁鉄鉱としてまたは砂鉄として産し磁性を示す。
水に溶けないが、塩酸に溶ける(胃の塩酸酸性下では溶解します。胃の機能が低下すると、鉄を吸収できずに貧血になります。)。
天然の磁鉄鉱は、マグネシウムなどの他の金属を含んでおり、それも、効能の一部を担っているのかも知れないと言う。

〔薬能〕精神神経の過剰興奮や不安定を鎮め、耳鳴りや目のかすみ、めまいなどを改善する。
①潜陽安神・定驚:腎虚肝旺・心神不安などによる不眠・驚きやすい・不安感などに用い、精神を鎮める。
②聡耳明目:陰虚陽充による耳鳴・難聴・頭痛・眩量・視力低下などを鎮める(養肝益腎のはたらきも兼ねる)。
③納気平喘:腎不納気による喘息、息切れを鎮める。
〔薬理作用〕補血作用(鉄分の供給)や鎮静効果が認められている。(耳鳴りや難聴など聴覚障害には、鉄欠乏や貧血などが関係するものがある)

漢方の古典に見られる磁石の記述
漢方の最も古い古典である、「神農本草経」にも記述もあります。
「神農本草経」には、慈石とあります。一名玄石。味辛寒。生川谷。治周痺風濕。肢節中痛不可持物。洗洗酸痛。除大熱。煩滿及耳聾。
「本草衍義」:腎虛耳聾目昏者皆用之。
「本草綱目」:明目聰耳,止金瘡血。慈石(磁石)治腎家諸病,而通耳明目。
        「名磁朱丸」治久患耳聾。

朝霞市、志木市、新座市、和光市で43年
朝霞の漢方  昭和薬局
薬剤師 鈴木 覚
朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332

漢方でヘモグロビン値が下がる

漢方でヘモグロビン値が下がる
                       
                              2017.10.22

先日、漢方薬を買いに来られた方から、嬉しいことをうかがいました。

この方(年配の男性)は、元々糖尿病を患い、「血糖値(この方の場合は、HbA1cをさしています。)が、下がらない。」とのことで、来店しました。
当然、薬は飲んでいますが、一向に下がらないだけではなく、「(HbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー が)大分 上がってしまった、何か漢方薬はないか。」とのことでした。

そこで、ある漢方薬を勧めました。

面倒なことは嫌だとのことで、食事などについては、軽く話して、説明書などを渡しただけでした。
また、あまり色々な事は、聞きませんでした。
(昭和薬局では、本来は、ある程度時間をかけて、体全体のことをうかがってから、漢方薬を決めます。しかし、この方は、「面倒なのは、嫌だ」との事で、軽く話を聞いて漢方薬をすすめました。糖尿病などに一般的に使う漢方薬です。)

今回、来店した際に、
「6.9%に下がったよ。少し前は、8.4%だったけど。先生も、びっくりしてたよ。」とのことでした。

私どもは、ゆっくりと下がるであろうとは、思っていましたが、2、3ヶ月でこんなに下がるとは、思いませんでした。
ご本人は、面倒なのは嫌だ、とは言っていましたが、多少は、食事に気をつけたり、運動などもしたのでしょう。
しかし、それだけでは、こんなに下がらないでしょう。
やはり、漢方薬のおかげで、血糖値が下がったのでしょう。

この方に、
「数値は、もう一ガンバリですね。
この漢方薬は、血糖値に対して良いだけではなく、血管も丈夫にします。
また、糖尿病からくる様々な合併症状(神経障害、動脈硬化、網膜症、腎症など)を予防する成分も入っています。」
と、お伝えしました。

それにしても、糖尿病の数値HbA1cがこんなに早く下がるとは、驚きでした。
改めて、漢方薬の威力を感じました。


HbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー について
糖尿病は血糖値が高くなる病気である、とは言いますが、それより問題となるのが、HbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー です。
血糖値(空腹時血糖値)は、現在の血管の中にある糖の数値です。
HbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー は、過去2、3ヶ月の血糖値の成績です。
従って、このHbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー の数値の方が、糖尿病の指標としては、重要です。
HbA1cのある基準値は、4.3~5.8%ですが、他の基準を用いることもあります。いずれにせよ、6.0%以下が望ましい数値です。


従って、HbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー の数値が、8.4%から6.9%に下がったということは、大変に良い事でした。

さいたま  朝霞市、志木市、新座市、和光市で42年

朝霞の漢方  昭和薬局
   薬剤師  鈴木 覚
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332


阿膠(アキョウ)と南アフリカ

阿膠(アキョウ)と南アフリカ

阿膠は、ロバの皮に含まれているゼラチンです。
それで、南アフリカのロバが、ねらわれているそうです。
Japan Times(2017.3.27)の記事によれば、中国における阿膠の需要増の影響が、アフリカ南部の村人たちへ被害を与えているそうです。

アフリカ南部では、荷役用に、ロバが飼われています。
現地の人たちは、ロバの肉は食べないそうです。
ところが、最近、ロバたちが、ギャングに盗まれて、生きたまま皮をはがれ、そこら辺で、死体が捨てられる、といった事件が頻発しているとのことです。
ある村の住民は、去年の10月に9頭いたロバのうち6頭が盗まれたそうです。
このような事が続けば、村中からロバがいなくなってしまいそうだとの事とです。

二ヶ月前、ヨハネスブルグの警察は、ある場所に、5000以上のロバの皮が隠されているのを発見したそうです。
そのほか、国中のあちこちで、ロバの皮を発見(摘発)したそうです。北西地方では中国料理の店でロバの皮を見つけたそうです。

これは、中国での阿膠の需要が増えたため、その影響がアフリカ南部の国から、違法に輸出されるようになったため引き起こされた事象です。

中国におけるロバの飼育数は、1990年代には、1,100万頭であったのに、2013年では、600万頭に減ったそうです。
ところが、阿膠の需要は、増えてきています。
中国では、年間5,000トンの阿膠が生産されますが、これには400万頭分のロバの皮が必要だそうです。
この数字をみれば、国内からだけでは、需要を満たせないことになります。
どこからか、持ってもなければなりません。

ところで、ロバが多く飼われている国は、あまりないでしょう。
それで、アフリカ南部まで、影響が及んだわけです。

現地では、このままでは、サイ(サイの狩猟は禁止されています。
しかし、角が漢方薬の原料になるので、密猟されています。)が、絶滅しかかっているのと同じように、ロバも同じ運命になる、と危惧されているそうです。

阿膠は、非常に有用な生薬です。
しかし、このような残酷で違法な行為は、忌むべき物です。
正しい方法で、阿膠を供給してほしいものです。


さいたま  朝霞で42年 
朝霞の漢方  昭和薬局  鈴木満里
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
TEL 048-473-7830  FAX 048-473-7332






人参製品で頭痛が軽くなった

人参製品で頭痛が軽くなった

先日、当店で活気参(朝鮮人参)をお勧めしたお客様が(冷えと頭痛)、二箱目をお買い上げにご来店いただきました。

今まで、冷えと頭痛に悩んでいたそうです。
漢方専門の医院に行ったり、他の漢方薬を飲んだりしたそうです(当帰加呉茱萸生姜湯など)が、効果は、殆ど無かったそうです。
(漢方薬等は、その人の体質にあわせた、選択が大事です。また、漢方薬、生薬は天然物ですので、その素材によって、効き目が違ってきます。よい生薬を使用し、正しい製法でつくったものが望ましいのです。)

また今回も、頭痛があったそうです。

今までだったら、頭痛があると、鎮痛剤を飲んでいたそうです。(鎮痛剤は、胃腸を荒らします。胃腸が丈夫でない方は、必要最低限にした方が良いでしょう)
すると、その後、お腹の調子が悪くなり、一ヶ月位調子が悪い日が続くのが、通例だったそうです。

ところが、当店の人参製品を2包飲んでみたら、頭痛が治って驚かれた様です。
(これは、こういうことです。人参には、特に頭痛に効能はありません。しかし、体全体の血流がよくなり、頭の中の血流が良くなり、結果的に頭痛が改善したのでしょう。頭痛は、頭の血流の問題ですからね。この製品のメーカーは、生薬の質に注意を払っています。)
他の高麗人参で、効くのがあったそうですが、高額で(多分、1~三万円。人参製品は、ピンキリで、高いものには限りがありませんが、品質と価格は、必ずしも一致しません。)、安いのは、効果がなかったそうです。

お勧めした、人参製品(活気参)は、40包で¥5,500(税別)ですので、手頃な価格だし、他の物よりは、飲みやすく温まるので、続けていきたい、とおっしゃっていただきました。

やはり、生薬、この場合は、人参ですが、は、良いもの(価格の高低とは別です)を、選んで、お勧めすることは、大事である、と感じました。

さいたま 朝霞で42年
朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師  鈴木 覚
さいたま 朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
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レイシ(サルノコシカケ)でガンが消えた話を聞きました

レイシ(サルノコシカケ)でガンが消えた話を聞きました
2017.2

レイシ(サルノコシカケ)で、ガンが消えたという話を、つい先日うかがいました。
こういう話は、当てにならないのが多いのですが、この話は、本物です。
ある年輩の方で、何年か前に仕事をやめ、今は、当地と別荘で半々の、趣味の生活を送っ

ています。

今から、二十年前、大学の友人が大腸ガン、それもかなり進んだガンにかかったそうです


それで、ご自分で、山(主に長野県の)に登ってレイシを採集したのだそうです。一年に

10kgものレイシを集めたそうです。
飲んでもらったところ、ガンとは別に、1ヶ月で、乾癬が消えたそうです。それで、その

友人は、これなら効きそうだ、と言ったそうです。(乾癬は、治らないからね、とおっし

ゃいました。)その後、ガンは、そのまま治ってしまったそうです。
どのくらい、延命したのですか?と、私は聞きました。
すると、なんと、今も健在だそうです。
その後、ある大組織の長にまで出世したそうです。(年齢的にみると、多分もう引退して

いていると思いますが。)

さて、以上の様に書くと、真偽を疑う人もあろうかと思います。
健康雑誌とか、怪しげな会社の広告などで、**で、ガンが消えたとかが、よく見かけま

す。

しかし、この話をしてくれた方は、まじめな方です。私は、その方に対して、**先生と

、敬意を込めて話をうかがっています。
この方は、引退しましたが、そのガンが消えた友人と言うのも、相当社会的に尊敬されて

いる方です。

こういう話は、大変貴重な情報ですので、ブログにアップしました。
霊芝が、経験的に、ガンに有る程度有効であることは、あちこちで散見しますが、ちゃん

としたものであることが必要です。
この例では、この先生が自ら採集した、天然の、国産の、空気のきれいな場所に自生して

いた霊芝を用いていました。
そこらへんの、怪しげな物では無かったことが、重要なポイントでしょう。

さいたま  朝霞、志木、新座、和光で42年
朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師 鈴木 覚
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会津の名産 会津蝋(あいづろう)は、虫の生産物  

会津の名産 会津蝋(あいづろう)は、虫の生産物


ある種の昆虫は、薬になります。薬用部位は、様々です。卵、幼虫、蛹、成虫などの虫の体そのもの。虫の排泄物。虫の分泌物。
イボタカイガラムシでは、分泌物である蝋が工業用原料、薬用に用いられます。
イボタ蝋は、イボタカイガラムシの分泌物で、生薬名は、蟲白蝋といいます。

これについて、江戸時代に刊行された「日本山海名所図絵」(1,797年)に、興味ある記述があります。これによれば、会津(福島県)では、意図的に蟲蝋を生産、つまりイボタカイガラムシを養殖していたようです。また、品質も良かったことが伺えます。
会津は、お種人参の栽培も、盛んでしたから、イボタ蝋の人工的な生産がなされても、不思議ではないでしょう。
また、今なお 市の中心部には、薬用植物を集めたとされる「御薬園」があります。


「日本山海名所図絵」(1,797年)より
会津蝋(あいづろう)
本草 蟲白蝋(ほんぞうちゅうはくろう)といって、奥州会津(福島県西部の会津地方)に採れる蝋である。これは、イボタクライという虫を養い、水蝋樹(イボタ)という木の上に放せば、自然に枝の間に蝋を生じる。至って色が白い。その虫は奥州のみにあって、他国にはないので、形が正確にはわからない。今他国に白蝋というのは、漆の木などの蝋を曝(さら)した白色のものである。また薬店にて外療に用いる白蝋というのも、蜜蝋(ミツロウ)の曝したものであって、これまた本物ではない。水蝋樹(イボタ)という木は、所々に多くあり、葉は忍冬(にんどう:スイカズラ)に似て小さい。夏は、枝の末に小さな白い花を開き、花の後、実を生じて、熟して色黒く鼠の糞のようであり、冬は葉が落ちる。
又、この蝋を刀剣に塗れば、久しく錆を生じない。また、疣(いぼ)に貼(つけ)れば、自然におちるので、「イボオトシ」の名がある。
今、蝋屋で売っている「会津蝋」という物は、その真偽がおぼつかない。

(編者注:黄蝋についての記述もあるので、ここに引用します。ついでながら、会津の養蜂所に蜂蜜を買いに行った事がありますが、片隅に蝋細工がおいてありました。黄色い蝋でしたので、ああ、これが本物の蜜蝋だな、と思いました。)

蜜蝋  一名 黄蝋(おうろう)
この蜜蝋(ミツロウ)は、黄蝋(おうろう)という物であって、蜂の巣である。その巣を絞りとった滓(かす)である。蝋をとるには、生蜜を採った後の蜂の巣を鍋にいれ、水にて煎じ沸騰した時、別の器に冷水を盛ってその上に籃(かご)を置き、あの煎じたものを移せば、滓(かす)は、籃(かご)に留まり、蝋は下の器の水面に浮かぶが、それをまた陶器に入れて湯煎をすれば自然に固まり蝋となる。
また、熟蜜をとる時、鍋にて沸かせば、蜜は上に浮かび、蝋は中に在り、脚の底にある。これを採って冷やしても、自然に黄蝋として固まる。

さて、
江戸時代に刊行された「本草綱目」の解説書、研究書である「重修本草綱目啓蒙」(小野嵐山先生口授、天保15年:1844年)の蟲白蝋の項には、
蟲白蝋の和名は、「イボタロウ」、「会津ロウ」
とあります。このことから見ても、蟲白蝋の江戸時代における中心的な生産地は、会津であることが、判ります。
また、「中国にては、女貞樹に、この蟲を養う。それで、別名蝋樹(ろうじゅ)とも云う。」との記述もありますので、日本と中国では、樹種が違うことが既にわかっていたようです。

江戸時代には、会津はイボタカイガラムシ由来の蝋の生産が盛んであったことがわかります。
しかしながら、現在は、生産されていないようです。


朝霞の漢方  昭和薬局  薬剤師  鈴木 覚
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